MINI Challenge JAPAN クーパーSクラス優勝までの軌跡【Day3】

予選までのレースの流れは順調に進み、迎えた決勝の朝。

昨夜から降り続いた雨がコース上に残る難しいコンディション。

ミニチャレンジは1大会2ヒート制。1レース目の順位が2レース目のグリッドに反映されるスプリントレース(20分+1周)

決勝直前にまた雨が降り始めてしまう…

ピットではドライからウエットに備えて慌ててセットを変更。しかし、作業に時間が掛りコースインに間に合わずピットスタートとなってしまう。完全に裏目に出てしまうのだが、これが結果的に後半優位な展開に??

小雨が降る中、レースがスタート!最後尾からの追い上げが始まった。

1周毎着実に順位を上げ4番手まで順位を回復し、上位勢のS耐ドライバーとのバトルが勃発する!

セッティングを直前にウエットへ変更した事がバッチリとハマり、他車よりも2秒速いラップタイムを記録し、あっという間に2台をパスして2位でチェッカーを受けた。レース中のファステストラップも記録!

今まではドライビングの矯正でタイムアップをしてきたが、マシンセットアップの重要性も実践で学べたので結果をポジティブに捉えたい。

そして2レース目はリバースグリッドにより3番手からのスタート。

オープニングラップの2コーナー出口で一気にトップへ浮上!

今回はレース序盤にトップに出て後続を引き離す作戦。ここまでは順調だったが、スタート直後3周のラップタイムが上がらず、後続を引き離せず接近戦が続く。これが原因となり後半戦苦しむ事となる…

レース中盤の2台によるトップ争いは両者共に同ラップタイムで周回しているように見えたが、2番手は石井のペースに抑えられている状況にも見えた。

しかし抜くほどの余力は持ち合わせていないはず。僕は無線で、

『焦らず、石井の癖!突っ込み過ぎるな~』

と呪文を掛け続けモニターを見守った。正直、自分がドライビングする方がラク!とインストラクター仲間と話をするが、まさにその状態でモニターを見ていられない…(笑)

そして20分が経過しトップで戻ってきた

#56ダイワグループMINI初優勝‼

無線で『おめでとう!』と声を掛けると「勝った~!」と大声で叫ぶ石井。社員ドライバーとして参戦し結果を残さなくてはならない重圧と向き合い、その苦労が報われた瞬間に出た絶叫が心労を物語る。

この優勝でDGMS&石井一輝はミニチャレンジジャパン Cooper Sクラスのトップチームの一角に入れたと思う。

次戦まで更に練習を重ね次なる目標は【目指せ連勝!ここは鼻息を荒く突っ走ってほしい。