第49回:砂子塾長の熱血ドラテク持論

野崎幸助、享年77歳。

この名前だけで分かる読者諸君はいなかろう。この方の別名「紀州のドンファン」

2018年2月に55歳年下の22歳の女性と結婚し、同年に自伝である「紀州のドンファン」を出版。なんとその3ヶ月後の5月末、自宅自室で死亡しているのが発見された・・・。

ワイドショーなどでもかなりの話題となったこの事件を記憶している方も多かろう。

付き合った女性の数4千人!そのために女性に貢いだ総額30億円。自伝「紀州のドンファン」のサブタイトルだ。

その野崎さんの人生は決して平坦ではなかった。1941年和歌山の貧しい家庭の7人兄弟の末っ子として生まれる。

中学卒業後、家業の酒屋、鉄屑拾い、そしてコンドームの訪問販売など様々な仕事でお金を貯めていった。

目的はただひとつ。「綺麗な女性とエッチしたい。」

身長も低い、イケメンともほど遠い、そしてお金も無い。そんな彼はお金を稼いで美女を抱くというシンプルな目標を立て、働いた。

そこそこのお金を貯めると金融業へとシフトする、金融業とは聞こえがいいが、金貸業の規制が緩い時代。ようは高利貸しである。

その高利貸しで成功を収め、さらに不動産、株といった異業種にも事業を展開し、目標へと大きく前進するのであった。

朝の3時に起床、株取引の市場チェックから1日がスタート。社員達の誰よりも早く出社し、トイレ掃除を済ませる。お昼には仕事を終えて、女性とのデートを楽しむ・・・。

風俗には興味はなく、自力で女性を口説きたいらしく、勿論、お金の力を使ってだが。笑

こんなにシンプルに目的を持ち努力し、人生を謳歌?した野崎さん。しかし、その破天荒なスタイルから彼に恨むを持つ人物も少なくなったという。

55歳年下の奥さんとは羽田空港で出会ったという。彼が転倒した際に優しく助けたのがきっかけらしく、勿論それは計算ずくの転倒で

「コケるのも年の功、亀の甲であります。」本人談・笑
「ありがとうねぇ~お礼にお食事でもいかがですか~?」笑

それから僅か数ヶ月後・・・全裸で発見され、体内には致死量を上回る覚醒剤が検出。彼の人生を振り返ると、なんとももの悲しい最期だった。

目的を定め、その目的の成功の為に働く。同じくレース業界でもそんな人物を知っている。

ジェントルマンとして現在も走る彼は中学時代に「レーサーになりたい!」と思った。

しかし、プロのレーサーを最初から目指さなかった。中学卒業とともに働き始め、苦労を重ねた、そして事業を立ち上げ成功。念願のレース、それもフェラーリチャレンジという富裕層しか参加できないレースへと参戦したのだ。

お金を稼げばレースに出れる。レーサーになれる。そんなシンプルな目的が彼の努力のエネルギーとなったのだ。

多くの人が夢を諦める。だいたい子供の頃から、やたらと大人は聞く

「なりたいものは?」
「将来の夢は?」
「ん!僕仮面ライダーになりたい!」いやいや・・・

平凡で何が悪い!夢って持たなきゃダメなの??そんな事を思った人も多いのではなかろうか。

勿論、人生は選択可能だ。どれだけ夢や妄想を書き立てるのも自由だ。まさに多様性。紀州のドンファンは自伝で語っている。

「誰もが真似したいと思う生き方ではないかもしれませんが、ひとつの目標に向かって努力を続ければ夢はきっと叶うはずです。こんな私の人生がこの本を手に取って下さった皆さんにとって、すこしでも参考になれば、これほど嬉しい事はありません・・・。」

実に面白い!

因みにこの事件は未だ未解決である・・・。

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