【塾生レースレポート】BMW M2CSRacing シリーズ

プロドライバー参入によるレベルUPが自信を磨く好機に!

こんにちわ、ダイワグループの石井です!

2023シーズンもすでに折り返し後半戦
今回は8月5-6日に開催されたBMR Rd.4 SUGOの参戦レポートです。

●直前のテスト
レースウィークを間近に控えた7月末、砂子塾生3台で練習に行きました。
この日のメニューは、僕の乗る55号車のセットアップの確認(答え合わせ?)です。
昨年から僕好みに進めてきましたが、好き=正解ではないですよね。特に僕のようなアマチュアは。
東風谷さんが久しぶりに乗ると、あまりのダメ出しの多さに途中から何言われたか覚えてない。(笑)

そんな55号車をアジャストしてもらい、「これを乗れるように」とだけ言われバトンタッチへ。
第一印象は乗りにくい、思った通りに動いてくれない、タイムも東風谷さんより遅い…
好みと全く違うので当然の感触ですが、言わば僕のドライビング矯正マシンだと感じました。
これで乗れないと成長できない事は分かっていました。
扱い方のアドバイスをもらいながら走り込んで、身体に沁み込んできた頃、最後の最後に新品タイヤを投入。
猛暑の中で昨年の自己ベストを更新、その後のラップタイムも安定していて、かなり成果が得られたテストでした。

●公式練習日
8月4日(金) いよいよレースウィークが始まった!
朝一9:00の走行枠をスキップし、11:00,13:20の2本走行しました。
予想通りではあるがめちゃくちゃ暑い。暑いしか言葉が浮かばないくらい暑い。
そんな中、我がチームは水温などの問題で週末を通してエアコン禁止令が発令されました。
まぁ普段から気合と根性でエアコン使わない派なので、無問題ですと強がっておいた(笑)

午前はコンディションの確認と身体の慣らし程度に、午後は予選を想定して新品タイヤを投入、1分31秒5で先週から自己ベストをさらに更新。
全体では0.1秒差の2位でしたが、イメージした通りに詰める事ができたので、良いラップだったとポジティブに受け止めつつ、予選に向けて何が足りないのか。

確実にクルマのポテンシャルは上がった!あとは自分を信じるのみ。

●僅差の予選
8月5日(土) 公式予選!
練習で新品タイヤを使わせてもらいしっかりイメージ出来ていたので、あとは気合と根性(笑)
路面温度は60度を超え、どう考えても一発勝負の緊張感がより一層体温を引き上げました。
東風谷さんから「ウォームアップは慎重に丁寧に」と前日から10回くらい釘を刺されているので、アタックよりそっちが心配!
新品タイヤを履くと新品の良さでテンションが上がり、ウォームアップからガンガンいってしまいたくなるんです(笑)

タイヤの感触を確かめながら間合いを取り、いつも通り冷静に!やれるぞ!と自分に言い聞かせてアタック!
1分31秒830で自己ベストに届かず、トップともコンマ4秒差の2位。
ミスはしなかったが、そればかり気にしてプッシュしきれなかった感が否めない。
正直やりたくはなかったが、続けてもう一周いきます。
バックストレートでセクタータイムを確認するとベスト更新していたので、深呼吸して後半をまとめにかかる。
とはいえタイヤは当然落ち始めており、SPから最終コーナーはややロスがありました。
結果は1分31秒572で前日の自己ベストを0.001秒更新したが、トップには0.134秒届かず。
その後0.045秒差で2位も明け渡し、過去一の僅差となった予選は3位となってしまいました。

前2台はBOPで420psなので純粋に負けたことは悔しいけど、アタックは良いものだったと感じていたので、純粋に今の自分の実力がこの辺なんだな、と妙に納得できる結果でした。

●決勝前夜
レースウィーク中は常に全員で食事を共にしている我がチームですが、今回はサプライズで高橋メカの誕生日祝いが!!
こっちも聞かされていないので全員サプライズ顔で盛り上がりました(笑)
当然ですが全員本気で取り組み結果に一喜一憂する仲間であると共に、こうした楽しみ方もできるのが自慢のチームです。
レース後、僕もスタッフから誕生日を聞かれたのでこれから楽しみです(笑)

●プロとベテランに囲まれて
8月6日(日) 10:15からレース1が行われました。
この日も変わらず猛暑で路面温度は67度にもなったが、雨が降るより全然いい!
色々あってドライでのレースは昨年の最終戦、12月の鈴鹿以来。
前戦からプロが参戦していることもあり、僕はとても楽しみにしていました。
プロの走りを間近で見れる事も貴重だし、BOPはあるが同じマシンで比較もできる贅沢な環境だからだ。
グリッドの前後はそのプロとベテランの策士ばかり、これまで以上にレースは厳しい戦いになると覚悟もしていました。

スタートでは前に出れずポジションキープでしたが、後ろから365psの8号車Studie近藤翼選手にコーナーでガンガン差を詰められます。
分かっていたことですが、いざミラーに映ると最初は動揺せずにはいられませんでした。
さすがにパワー差がありすぎて抜かれるまではいかず。
そうと分かれば前を攻略するべく自分の走りに集中したいのですが、やっぱり後ろの8号車が無視できません。
中途半端な戦い方になってしまい、決定的なチャンスを作れないまま見せ場なく3位でチェッカーを受けました。
他車のペナルティで2位繰上げになりましたが、何もできなかったなーという気持ちでいっぱい!

レース2はリバースグリッドで4番手スタートのため、さらに難しくなります。

●SUGOらしさ
レース2は14:50から、西日に変わったが相変わらずの暑さの中でスタート。

1コーナーまでに3番手スタートの8号車に並ぶもイン側を締められ接触、抜ききれず…。
ダメージが気になり様子見ながらの1周目を終えホームストレートで今度こそパス、3位浮上!
ここからが長かった!
19号車が絶妙なライン取りでトップを死守、上位5台1パックのままレースは続いた。
僕も何度か1コーナー進入で並びかけるも抜ききれず、もどかしさが募る。

均衡が崩れたのはバックマーカーのCPSクラスが現れた9周目でした。
4コーナーからS字にかけて絶妙な位置で1台パスしなくてはならず、急にごちゃっと入り乱れた。
前の動きが読めず追突しそうになり、たまらずS字進入で急ブレーキ、逆に後続に追突された。これはちょっと痛かった。
S字立ち上がりで大外から2位と並び、狙い通りのチャンスだと欲が出る。ここでいくしかない!

アウト側からハイポイントに進入するが、当然ブロックされて出口が苦しくなり、レインボーコーナーで46号車にパスされてしまいました。
この動きは大失敗だったと自分でもすぐ気付いたが、時すでに遅し!
ここまで何とか耐えてきたが、46号車はプロだ。前に出してしまうと抜き返せる気配を感じません。
トップが蓋をしているので差こそ広がらないものの、そのまま勝負できずに3位チェッカー。
レース1同様、いいとこ無しの不甲斐ない結果に終わってしまいました。

●振り返り
事前テストからレースまで2週続けて走らせてもらい、違うセットアップの学習と
走行マイルを稼ぎ自分の感覚や自信を取り戻すのに多くの時間を割くことができました。
その結果、予選は今できる最大限が出せたと思いますし、今回の差は地力が足りていない分なんだとポジティブに受け止めています。
基本のレースペースとプランの組み立て、それを実行する力、これらが引き続き大きな課題としてのしかかっていますが
次戦10月の富士に向けて、コツコツとTVCで練習し、来月16(土)は久々に砂子塾広場トレーニンでドライビング精度を磨いて次戦に挑みたいと思います!