砂子塾生レースレポート BMW M2CSRacing菅生戦!【前編】

こんにちは!
今年もダイワグループからレース活動をさせて頂いている石井です!
今シーズンはBMW M2CS RacingでBMW&MINI RACINGシリーズに参戦しています。

早速ですが、SUGOでの開幕戦(2022年4月16・17日)で色々ありましたので、師匠の東風谷さんから反省文(参戦レポート)提出の指示を受けた次第です。(笑)

初日クラッシュのどん底から奇跡の復活までのお話になっています。

桜満開、気温一桁、雨のSUGO

4月15日(金) 週末に向けての占有走行日。SUGO入りすると、見事に雨。桜満開なのに気温一桁で超絶寒い…。直近の2週間で100回は予報を確認してきたし、雨男が揃ってるし、まぁ驚きはしない。(笑)

M2CSRで雨は経験が無かったので、車の動きや基本のセットアップを確認する良い機会だし、昨年は雨のSUGO散々走って良い経験もしてるし、むしろポジティブな気持ちでした。(決勝は晴れ予報、リスク軽減で走らない選択肢もあると伝えたのですが… 東風谷事務局長心の声ですw)

 

クラッシュパッドに正面から激突

午前中から精力的に走行し、セット変更が良い方向に進みだした午後、SP出口でクラッシュしてしまいました。

クラッシュパッドに正面から激突、オイルクーラー破損と右側面を前から後ろまで損傷。翌日の同時間帯にはドライの予選が迫っているというのに…。(だから走らなくても良いのでは?と言ったのに… 事務局長心の声 その2)

僕が意気消沈している中、チーム全員が声を掛け合って素早く修復の準備をする姿を見て、へこんでる場合じゃないとオイル処理や掃除をしていると、他チームのメカさんやBMW JAPANの方も助っ人に来て下さいました。

そして多くのサポート、メカさんの懸命の作業のおかげで予選前の午前中に修復完了、チェック走行もする事が出来ました。

 

男は黙って結果出す!by塾長

送り出してくれたチームの熱を全身に受け、予選は今までで一番緊張しました。

塾長の、男は黙って結果出す!の言葉が顔と一緒に鮮明に浮かぶ。(笑) がしかし、そこで結果を出せないのが僕の弱いところであり、らしさでもあります。
しっかりびびって攻めきれず、0.5秒遅れの3番グリッド。こんなはずじゃない!明日は頑張るぞ!と目を閉じれば今日も目の前にクラッシュパッドの夢を見る。

連夜フラッシュバックで全然眠れない中、あっという間に決勝の朝。クラッシュした時は正直グリッドに並べるなんて思っていなかったし、負の感情に押し潰されてしまいそうな状態…

しかし前日までが嘘のような快晴、第1戦のグリッドへ向かうと気持ちも自然と切り替わっていきました。

スタートを待つ間に東風谷さんから、とにかく丁寧に焦らずと100回くらい念を押されたが、頭で分かっていても、スタートしちゃえばもうそんな事はレッドシグナルと共に消えてしまうのですw

気合十分でスタートの蹴り出しはよく、1コーナー進入で並びかけましたが抜けず。(汗) もたもたしてるうちに前のペースが上がっていき、2周目以降どんどん離され気付けば一人旅でした。

予選からセッティング変更したのがあまり機能せず、これでは全然勝負にならない、どうしたらいいんだろう…。

頭でやりたい事を考えながら淡々と周回を重ねて見せ場なくチェッカー。虚しささえ感じた2位表彰台、自分ださいな~と思いつつチームの皆の顔を見る事が出来ませんでした。

第2戦に向けてレース中に感じた事を、いつも通り雑に伝えて始まる作戦会議。けれど東風谷さんは、そんな僕の言葉を全部拾って整理してくれて、沢山のアドバイスと選択肢をくれます。(通訳して事象と感情を切り離して整理するのも師匠の務めです… 事務局長心の声その3)

やっと頭が追い付いてきたところで今度は一人で考えさせて欲しいと師匠を突き放す僕、ひどいw(車のセットUPを複数用意してたんですが金曜日のクラッシュで試す時間が無くなったのが原因なのですが… 事務局長心の声その4 )

そうして直前まで悩んだ結果、やっぱりこの週末にやらない後悔はありえない、守る理由が無い。大胆なセット変更に踏み切りメカさんにバタバタと準備してもらいました。

この変更が吉と出るのか?後半に続く…