【第13回】コッチー事務局長のS耐挑戦記

スーパー耐久富士24時間 Vol.003

メカニックの無駄のない作業には脱帽である

スタートから14時間が経過し朝を迎えた

ST-1クラスは全車ノートラブルで周回を重ね、もはや我慢比べとなりつつある。マシントラブルは勿論、ドライバーによるミスもなく淡々と周回を重ねていく。現役GTドライバーやプロが揃うクラスだけあり、流石である。

我がBMW M2CS Racingはペースをきっちり守り大先輩方と共に夜を走破してきた。

朝を迎え自分の出番となる。ドラチェン中に大井さんから「車バッチリ!」と安心材料を与えてもらい自信満々とコースイン!

しかし、【ミスは許されない、遅いのは問題外】と精神的重圧を背負ったままだったが、夜間を経験した直後だった事も幸いしメンタルが好転していった。

ドライバー同士のコミュニケーションはバッチリ!

当たり前だけど、日中だから明るくて良く見えるwこれでかなり楽になった。

するとコースイン直後から最後まで安定したラップで走りきれた。ペースを上げすぎて無線で…
「無理しなくても十分速いからペースkeepね」と優しい言葉で1回叱られたり(笑汗)

今思い返すと走行中、これ程喋ったレースはなかった。コース状況や燃料消費量の報告。無言で走行した方が集中出来ると思われがちだか、それは個人差がある。僕の場合は会話してる方が冷静に走れるとエンジニアが見抜いてくれたのだ。

レースも残り1時間となり最後の給油&ドライバー交代。チェッカーまでを木下アニキに託して。

ライバルはラップ差も考慮して徐々にペースダウンしていく中、木下アニキはペースkeepで周回し最後まで諦めない姿勢を我々に見せてくれた。

そして日曜日の15:00を迎え24時間を走破しチェッカー!

クラス3位、総合12位(51台中)を獲得!
上位を見渡せばGT3やGT4車両だらけでタイヤ幅も狭く車重にもハンデのあるM2CS racingでこの順位は大満足な結果となった。

この瞬間の為にチーム一丸となって戦ってきた

スポット参戦で寄せ集めチームと揶揄されていたが、メカニック、ドライバー、エンジニア全てがノーミスと最高の週末となった。

全ての力を結集させ結果へと導いていく総合力。一流チームの底力を見た週末。

今回チャンスをくださった
BMW Team Studie 鈴木会長、熊谷監督。そして各スポンサー様、ファンの皆様本当にありがとうございました。

BMW Team Studie 東風谷高史