【砂子塾事務局長論】車は汚れます。でも、それでも散水する理由があります。

なぜ砂子塾は、わざわざ車を汚してまで練習するのか?
砂子塾の広場トレーニングへ初めて来られる方から、
「車は汚れますか?」
と聞かれることがあります。
答えはシンプルです。
汚れます。
特に富士の広場は散水を行うため、泥汚れや水はねは避けられません。
決して洗車直後に来る場所ではありません。
それでも砂子塾が10年以上、散水路面にこだわっているのには理由があります。
滑るから練習になる
タイヤは常にグリップしている訳ではありません。
速く走る人ほど、
「どこまで使えるか」
を知っています。
逆に言うと、
タイヤが滑り始める感覚を知らないままでは、限界を使うことも、その手前で止めることもできません。
ところがドライ路面でタイヤを滑らせるのは意外と難しい。
特に最近の車は性能が高く、電子制御も優秀です。
ハイパワー車なら話は別ですが、多くの車では一般的な速度域でタイヤの限界を体感することは簡単ではありません。
だから砂子塾では散水します。
路面のグリップを意図的に下げることで、低速かつ安全な速度域でタイヤの変化を体感できるようにしているのです。
実は財布にも優しい
もう一つの理由があります。
タイヤです。
ドライ路面で限界域の練習を繰り返すと、タイヤへの負担は大きくなります。
一方で散水路面は滑りやすいため、同じような挙動変化をより低い負荷で体験できます。
結果としてタイヤの消耗を抑えながら練習できる場合が多いのです。
タイヤ代は決して安くありません。
だからこそ、
「上達しながらタイヤ代も抑える」
という意味では、散水路面には大きなメリットがあります。
上達と引き換えに、車は汚れます
もちろんデメリットもあります。
車は汚れます。
これは事実です。
しかし私たちは、
「汚れないこと」
よりも
「上達すること」
を優先しています。
タイヤの滑り始めを知らないまま速くなることは難しい。
雨の日が怖いまま走り続けることも難しい。
限界域を経験したことがないまま再現性を身につけることも難しい。
だから砂子塾では散水を続けています。
実際に参加者の多くは、最初は「汚れるのが嫌だ」と言います。
ですが一度タイヤの滑り始めや車の挙動変化を体感すると、「なぜ今までやらなかったんだろう」と言われることも少なくありません。
上達のために必要な経験だと理解すると、「車が汚れる」というデメリットは自然と優先順位が下がっていくようです。
汚れたら洗えば済みます。
だから私たちは、汚れないことより上達することを優先しています。
だから洗車サービスも始めました
とはいえ、
「汚れるのは分かるけど、帰ってから洗車が面倒」
という声があるのも事実です。
そこで砂子塾では純水洗車サービスを始めました。
上達のために車を使う。
練習後は綺麗な状態で帰る。
そんな選択肢も用意しています。
車は汚れます。
でも、その汚れの先にある経験は、サーキットや公道ではなかなか手に入りません。
砂子塾はこれからも、
「汚れない練習」ではなく、
「上達する練習」を続けていきます。
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