【砂子塾事務局長論】雨が嫌いなままの人と、嫌いじゃなくなる人の違いって?

正直に言うと、
最初から雨が好きな人なんて、ほとんどいません。
滑るし、止まらないし、タイム更新もない。
何より「どこまでいけるのか分からない」。
だから怖い。
サーキットでも、雨の日はペースが落ちるのが普通ですし、
出来れば走りたくない、そう思う人の方が多いと思います。
ただ、砂子塾に来ている方を見ていると、
ある変化が起きます。
「速くはないけど、雨が嫌いじゃなくなった」
この感覚です。
これ、実はかなり大事な変化です。
よく「雨でも速く走れるようになりたい」と言われますが、
順番が逆の方がリスクも低減出来て楽しみながらステップアップに繋がる。
速くなるから怖くなくなるのではなく、
コントロール出来るから怖くなくなる。
結果として、少しずつ速くなるだけです。
では、なぜそうなるのか。
理由はシンプルで、
滑る状態を“知っているかどうか”の差です。
砂子塾の広場トレーニングでは、
意図的に滑る状況を作ります。
しかも、サーキットより低い速度域で、
何度も繰り返します。
ここでやっているのは、単なるスライド練習ではなくて、
・どのタイミングで滑り出すのか
・どれくらいの操作で戻せるのか
・どこまでいくと戻らないのか
これを身体で覚えていく作業です。
多くの人は、
「滑った経験が少ないまま」サーキットを走っています。
だから、いざ限界に近づいた時に
“分からないもの”が急に出てくる。
これが怖さの正体です。
一方で、広場で経験している人は違います。
完全に同じ状況ではなくても、
「この感じは知っている」という引き出しがある。
だから、多少滑っても慌てない。
結果として、速くはなくても
“余裕を持って走れる状態”になります。

ここで一つ大事なことを。
滑らせるだけなら、どこでも出来ます。
でも、
“再現できる状態にする”のは別の話です。
一度出来た、では意味がない。
毎回同じように出来るかどうか。
これがないと、サーキットでは使えません。
雨が好きになる必要はありません。
でも、
「怖くない状態」には出来ます。
そしてその感覚は、
ドライの限界域でも必ず効いてきます。
いきなりサーキットで上手くいくこともあります。
ただ、それは再現できないことが多い。
だからこそ、
一度整理しておく価値があります。
速さではなく、
コントロールを手に入れる。
その結果として、速さがついてくる。
これが、砂子塾 広場トレーニングでやっていることです。
「雨が嫌いじゃなくなった!」
この一言が出てきたら、変化は本物です。

