【体験談】砂子塾広場トレーニングで雨のサーキット走行が可能に!

広場の基礎トレーニングで雨も走れるメンタルへ変化!

TVC・砂子塾生
神戸の35様

砂子塾歴:5年

 

「どうしてココ(砂子塾)に練習しに来たの?」

先日の広場トレーニングでゲスト講師から質問された。

家から遠いし、オバさんだしそりゃ不思議だわ。

かれこれ足掛け5年以上富士スピードウェイ駐車場に通ってる。最近では1〜2ヶ月に1回。ただし、本コースは年に1回走るかどうか(ホントはもっと走りたい)。という神戸在住の50代オバさんのお話し。

 

どうやってサーキット走るのかを検索

20代も終わる頃、先輩にFC3S(RX-7)を安く譲ってもらった。しばらく乗って、せっかくFC乗ってるのに、この性能の3割も使ってないんじゃないか、と疑問が…。30代半ばで、どうやってサーキット走るのかを検索し始めた。峠なんて走ったことなかったし。(高所恐怖症 笑)

故片山義美さんが岡山国際サーキットで年に数回講習をしていると知り、門を叩いた。「一回どんなもんか走ってみ」と師匠。何の知識もなく、走り慣れてる門下生10人くらいに混ぜてもらってとりあえず走った。

「ホンマに初めて走るんやね、ラインがメチャクチャ(笑)」とベテランさんにご指摘いただいたわたし。ラインって何なん?線?路面に引かれてないけど!

これがサーキット走行のスタートだった。

フルブレーキ踏めない、カウンター当てられない、車の挙動なんてまったく感じ取れない…あげたらキリがないほどすべてがないない尽くし。

でも、この頃は楽しかった、怖い思いあんまりしてないから。つまり、まったく何も踏めてない。砂子塾でいう「お買い物走り」

師匠の同乗も山ほど経験させていただき、スゴい!!のはわかるけどどうすればそう走れるのかはわからず、FCからFDに乗り換えたら見事にタイムが落ちたという(笑)

車のパワー上がったら一気に怖くなった。

 

わたしには「基本」「基礎」がない

もう、どうすればいいかわからん…。

そりゃそうだ、わたしには「基本」「基礎」がないんだから。これは自分でもとっくに気付いてた。でも、ホンマにどないせぇと。と思いながらも、何となく岡山国際を走ってた。正しいラインは知った(けど、もう記憶の彼方…)。

数年ブランクが開き、岡山国際以外走ったことなかったわたしが、鈴鹿サーキット主催の講習会があることを知った。レベル毎にクラス分けされている4人毎にプロドライバーの講師が1人付く講習会(今はもうない)。先導走行では必ず講師のすぐ後ろを全員が走れるので、何度も通うと鈴鹿の「走り方」は覚えた。

けど、「走らせ方」がずっとモヤモヤしたまま。

鈴鹿の師匠に時々、ロガーデータを見てもらいながらアドバイスをもらった。ここはもうちょっと踏んでもいいよね、ここのブレーキが早いね、このコーナーはブレーキもうちょっと残そうか…。

丁寧に教えていただいて、わたしの頭ではわかってるけど、それをあの高速域でやる度胸はない(笑)。だって、リア滑り始めたらどうする!?

と思ってる間に、ライセンスの走行枠を一人で通って走ってたある日、当時乗ってたS2000をスプーン立ち上がりでイン巻きして結構壊した。

このままではかわいそうな車を増やすだけやん、はぁぁ…

はてさて、どうすれば安全に楽しく走れるのか。

もっと基礎からきちんと練習すべきだけど、メーカー系の広場レッスンに行ってもちょっとしか走らないし、1日受講しただけですぐに身につくわけでもない。何より褒められるけど問題点をそこまで指摘してくれない。いろいろ行ったけどホント、これだけじゃ何も変わらない。

 

仲間が教えてくれた砂子塾

と悩んでたら、仲間が「こんなのもあるよ」って教えてくれたのが【砂子塾】だった。

それまでも何度か富士スピードウェイ本コースもショートコースも走ったけど、いや〜富士は「(コース幅が)広い!」どこがラインかもわからんくらい広い。めっちゃ安全やん!と、年に数回は富士まで行ってた。片道400km。

鈴鹿主催の講習会が無くなってしばらくしてからのこと。

慣れたらこの距離も、どーってことない(くらい人間の距離計が壊れてる)。

砂子塾は駐車場に水を撒いて練習するらしい。え?ウェット走るの?危険やん!と言いながらも、藁にもすがる思いで参加してみた。

何より、開催が日曜多いってのが仕事休まなくていい。

初回から塾長のダメ出しオンパレードで、何一つ褒められなかった(くらい、褒められるところゼロ。でも、初回の人にはお世辞でも褒めへん?ってな褒められて伸びるタイプの人にはオススメしない 笑)。

この当時、わたしはサーキット走る危険人物となっていたため、車は4駆のAT。うん、広場トレーニングで走らせるの、あんまり楽しくないなって気付いたのは、通い始めた頃の砂子塾でレンタル(当時はNBロードスター)車両を借りた時。

この車が、めちゃめちゃ楽しく、走りやすかったのだ!

塾長の「FRを乗りこなせたら、何でも乗れるようになる」のひと言で、やっぱりM/TのFRをもいっかい買う!と決め、それからはNCロードスターでひたすら広場トレーニングに通い詰めた。

でも、道のりは遠かった。

まずは目線から。最初の講義で必ず言われることだ。

逆同乗で改善点を指導

もう、初歩の初歩からできてない。ついついクリップポイント凝視してる。逆同乗してもらってこその指摘だ。

「はい、ここで次のコーナー全体をもう見とくね。そう、目線。」

何度も何度も同乗だけでなく、逆同乗もしてもらってその場で改善点を指導してもらう。

「その場で」というのが初心者には重要。全部走り終わってから「あの時」とか「そこが」って言われても、「どこ?どのへんで?この辺りかなぁ?」ってなるのがわたしみたいな初心者。

次の周回ではそこに気をつけて走る。ひとつひとつ指摘され、気付き、記憶し改善していくと、回数を重ねるとそれが習慣になる。(※ただ、しばらく通わないとすぐ忘れてる)

あと、とにかくリアが出る。ウェットだし。でも、その態勢を立て直せない。カウンター当てるのも頭ではわかってるのに、(サーキットと比べると)低速でも人間が反応しない。

ステアリング切るのを、あと拳1個分…などなど、まだまだ課題は山積み。

できるだけ前回の指摘を忘れないように短期間でひたすら反復練習してたら、牛歩レベルでマシになってきた。

後から砂子塾に来た人たちにどんどん追い越されていった。(※普通はもっと早くに上手くなる 笑)

人間の感度が元々鈍いのもあるが、車のバランスがどうもよろしくない。サーキット走っても滑るのが怖いからタイヤ太め、車が止まらないと怖いからめっちゃ効くパッド。

あらゆる講師に乗ってもらっても「難しい車」と言われる始末。もう、買い換えようかと悩んだほど。

 

何度も何度も反復練習

ある日の広場トレーニング、ゲスト講師が「タイヤは細くて小さいほうが速いんだよ。この車、次の交換のタイミングでタイヤサイズ変えてみたら?」塾長からは「フロントのブレーキの効きが良すぎるね」と指摘を受け、早速交換。

そしたら何と!

それらを交換した直後の広場トレーニングで、「別人が乗ってるかと思った」と塾長に褒められた!滅多に褒めない塾長に褒められた!いやー、塾長に褒められるの慣れてないんで落ち着かない(笑)。(※ゲスト講師はよく褒めてくれます。事務長もたまに褒めてくれます。それぞれに役割分担があります、たぶん、知らんけど 笑)

いやでもホント、自分でも走りやすいのが良く分かった。これまで走りにくい車で散々練習してきたからなぁ。今までどれだけ帰路で悔し涙を流したことか(※この一文は嘘です)。

「マイルを稼ぐ®️」これも砂子塾の商標登録、たぶん(笑)

 

広場はサーキットを安全に速く走るための練習だ

1日の広場トレーニングで100kmくらい走る。とにかく走る。何度も何度も反復練習をする。

でも、満足できる走りができても、塾長の言う「再現性」、これが本当に難しい。変わりゆく路面、タイヤの消耗など、人間の感覚を駆使して車の動きを感じ取りながら状況に応じた対応をして同じように走る。

砂子塾に来るまではとにかく、サーキット走行で路面がウェットだと走るのやめよう、って思ってた。それくらい嫌で嫌で仕方なかった。ドライでも滑ったら怖いのに、ウェットなんて拷問やん!

ところが、砂子塾に通ってしばらくしたら、サーキットがウェットでもとりあえず走っとくか、何とかなるっしょ、あんだけ滑る路面で練習してきたんやし。と思える自分がいることに気付いた。なかなかのマイル稼いでるし!

人は簡単に考え方は変わらないけど、経験を積むと案外変わるもんだ。

タイヤが鳴くとドキッとしてた過去。これくらいの音、感覚ならリアは出ないなと思える今。

車の、タイヤの限界がどこかを知ること。感じ取ること。

限界手前をうまく使うこと。

イザという時、焦らず対処できること。

車のバランスが取れていること。

車の「走らせ方」が何となく見えてきた今、まだまだタイムは遅いけど、それでも劇的にアップした。

何より、サーキットは走りたいのに、ピットレーンに並ぶとほぼ恐怖しかなかったあの頃のわたしではない。

塾長は「広場職人を作ってるわけじゃない。広場はサーキットを安全に速く走るための練習だ」と常々おっしゃる。どんなに広場で上手に走れても、それがサーキットの本コースで活かされないければ意味がない。

そんなわけで、まだまだスタートラインに立ったばっかりのオバさんの挑戦は《楽しく》続く。


【砂子塾長からのコメント】

初めて砂子塾に参加したころを思い出します・・・笑
元気のいいよくしゃべる関西の・・・。笑
走りはホントにその性格と逆でおとなしく・・・カウンターの「カの字」も当てられず、スピンばかりだった神戸の35様。
もはや懐かしいです。

それが今では!!!も、別人!
典型的にマイル稼いで成長を遂げた素晴らしい例です。F荷重からのターンインを見事に習得できました。
鈴鹿での結果にこれからはこだわっていきたいです。
最近はよく褒めてますよ!!!笑

【東風谷事務局長からのコメント】

毎月神戸からロードスターで通う本気組でもあり、月イチのドラテク向上カーライフを楽しむお手本!
いつも関西名物のお菓子差し入れもありがとうございます!(笑)

とにかくマイルを稼いで着実に上達した塾生です!その証拠に鈴鹿スポ走でのラップタイム向上が上達の裏付けであり証。

皆さんも神戸の35さんに続きましょう!